IoT・SIM事業
2026/09/08 01:30
eSIMの実装をデバイス側まで一体で支援、Linux向けIPAd/LPAdの提供を開始 | eSIM Tech Partner「LibeSIM」

コモン・クリエーション株式会社(本社/福岡県福岡市、代表取締役/牟田 和貴、以下「当社」)は、eSIM Tech Partner「LibeSIM」の新たなソフトウェアコンポーネントとして、GSMAが策定したIoT向けeSIM規格「SGP.32」に準拠したIPAd、およびコンシューマー向けeSIM規格「SGP.22」に対応したLPAdの提供を、2026年9月8日より開始いたします。
あわせて、SGP.32対応eUICCに初期接続先となるeIMを設定するなどの作業を行うユーティリティツールの提供も開始いたします。これらのソフトウェアは、LibeSIMをご契約中のお客様であれば、検証用途に限り無償でご利用いただけます。
※ 「SGP.22」「SGP.32」は、GSMAが策定したeSIM(RSP/Remote SIM Provisioning)に関する仕様の通称です。IPAd、LPAdはいずれも、eSIMプロファイルの取得・管理を担うソフトウェアのうち、デバイス側で動作するものを指します。
背景
IoT機器の遠隔管理を目的にGSMAが策定したeSIM規格「SGP.32」では、eIM(eSIM IoT Remote Manager)からの指示を受けてデバイス上でeSIMプロファイルの取得や管理を行うIPAdが、eIMおよびeUICCと連携する中核のコンポーネントとなります。
しかし、規格が定めているのはIPAdの役割であり、その実装はデバイスごとに用意しなければなりません。IoT機器や組み込みLinux端末にeSIMを実装する際には、eUICCやeIMを用意するだけでは足りず、デバイス側で動作するプロファイル取得機能や、eUICCの初期設定を行うためのツールを、機器ごとに個別に開発する必要がありました。
当社はこれまで、SGP.32準拠のLibeSIM eIM、SGP.22/32対応のLibeSIM eUICC、SM-DP+によるeSIMプロファイル発行などを提供してまいりました。
今回、Linux向けのIPAd/LPAdと関連ユーティリティツールをラインアップに加えることで、これまでお客様側での個別開発が必要であったデバイス側の機能までを含め、eSIMの実装・検証に必要な要素を一体的にご提供いたします。
提供するソフトウェア
本サービスでは、次の3種のソフトウェアをご提供いたします。いずれもCUI(コマンドラインインターフェース)を基本とした機能に加え、検証用途向けにGUIによる操作機能もご用意しております。
SGP.32準拠IPAd
IoT機器やLinux端末上で動作し、SGP.32に準拠したeSIMプロファイルの取得・管理を行うソフトウェアです。LibeSIM eIMと接続することで、eUICCに対するプロファイルのダウンロードや有効化・無効化など、SGP.32にもとづく遠隔プロビジョニング機能の検証・実装にご利用いただけます。
デバイス側でIPAdが動作するため、セルラー回線に加え、Wi-Fiや有線LANなどデバイスが備える通信経路を通じてeIMと通信することも可能です。

SGP.22対応LPAd
Linux環境で動作する、SGP.22対応のプロファイル取得・管理ソフトウェアです。SM-DP+からeSIMプロファイルを取得する機能をデバイス側に実装する際の検証や、Linuxを搭載した端末・機器へのeSIM機能の組み込みにご利用いただけます。eUICCに格納されたプロファイルの一覧表示、ダウンロード、有効化・無効化、削除といった基本操作に対応しております。

eUICC設定用ユーティリティツール
SGP.32対応eUICCに対して、初期接続先となるeIMの情報(eIM Configuration Data)を書き込む「AddInitialEim」をはじめ、eUICCに保存された設定の読み出しや削除などの操作を実行できるユーティリティツールです。SGP.32環境の構築や初期設定に必要な作業を支援し、IPAd、eIM、eUICCを組み合わせた接続検証をより円滑に進められます。

本サービスの特長
Linux環境への組み込みに対応
IoTゲートウェイ、産業機器、通信端末など、Linuxを搭載した幅広いデバイスでのご利用を想定しております。デバイスに接続された通信モジュール経由でeUICCと通信し、機器のアプリケーションと同じ環境で動作いたします。
また、運用中の通信モジュールを介しての動作のみならず、事前の設定や検証用途としてカードリーダー経由での動作もサポートいたします。
SGP.32/SGP.22の両規格に対応
IoT向けのSGP.32とコンシューマー向けのSGP.22について、デバイス側のプロファイル取得機能をそれぞれご提供いたします。産業用IoT機器からコンシューマ機器まで、用途や製品構成に応じたeSIM実装を支援いたします。
IPAd/IPAeのいずれの構成も選択可能
当社はこれまで、eUICC内にIPAを内蔵するIPAe方式でのSGP.32対応を提供してまいりました。今回のIPAd提供により、デバイス側にIPAを実装する構成にも対応し、機器の設計方針や通信モジュールの仕様に応じて、お客様がIPAの実装場所を選択いただけるようになりました。
LibeSIMの各サービスと一体的に検証可能

LibeSIM eIM、LibeSIM eUICC、SM-DP+、通信回線と組み合わせることで、eSIMプロファイルの発行から、デバイスでの取得・管理までを一連の環境で検証いただけます。コンポーネントごとに異なるベンダーと個別に調整する必要がなく、検証期間の短縮につながります。
ご契約者は検証用途で無償利用可能
LibeSIMをご契約中のお客様には、IPAd/LPAdおよび関連ユーティリティツールを検証用途に限り無償でご提供いたします。商用製品への組み込みや継続運用については、利用条件や導入構成に応じて個別にご相談を承ります。
提供条件
項目 | 内容 |
|---|---|
提供ソフトウェア | SGP.32準拠IPAd/SGP.22対応LPAd/eUICC設定用ユーティリティツール |
対応環境 | Linux |
対応規格 | IPAdはGSMA SGP.32、LPAdはGSMA SGP.22に対応 |
操作方法 | CUI(GUIによる操作機能は検証用途向けに提供) |
接続先 | LibeSIM eIM、SM-DP+ など |
提供対象 | LibeSIMをご契約中のお客様 |
検証利用 | 無償 |
商用利用 | 利用条件・導入構成に応じて個別にご相談 |
提供開始日 | 2026年9月8日 |
導入のお問い合わせ |
想定される用途
IoT機器におけるSGP.32対応の事前検証
Linux搭載端末へのIPAd/LPAdの組み込み
eIMとeUICCの相互接続試験
eSIMプロファイルのダウンロード・切り替え検証
SGP.32対応製品・サービスの研究開発
eUICCの初期設定および製造・キッティング工程での利用
代表コメント
コモン・クリエーション株式会社 代表取締役社長 牟田 和貴
当社は、eSIMの発行を担うSM-DP+、遠隔管理を担うeIM、eUICC、通信回線と、eSIMを構成する要素を一つずつ自社で積み上げてまいりました。
そして、今回のIPAd/LPAdの提供により、サーバー側からデバイス側まで、eSIMの実装に必要な技術要素を当社一社でご提供できる体制が整いました。お客様には、個別開発の負担なく、まずは手元の機器で動かして確かめていただき、その結果をもとに商用化の判断をしていただきたいと考えております。
SGP.32はオープンな標準規格であり、その価値は対応する機器やサービスが増えるほど大きくなります。当社は今後も、端末ベンダー、SIer、通信事業者をはじめとするパートナーの皆さまと共に、日本におけるeSIMとSGP.32のエコシステム拡大に取り組んでまいります。
今後の展望
当社は、eSIMプロファイルの発行を行うSM-DP+、SGP.32準拠のeIM、SGP.22/SGP.32対応eUICC、通信回線に加え、デバイス側で動作するIPAd/LPAdまで、eSIMの導入に必要な技術要素を一体的にご提供してまいります。
あわせて、PoCパートナーシップ プログラムを通じた端末ベンダー様・SIer様・通信事業者様との共同検証を継続し、IoT機器へのSGP.32実装や商用展開を技術面から支援するとともに、ローカル5G・IoTデバイス管理に加え、自動車、エネルギー、物流、観光など幅広いユースケースでのSGP.32活用を推進してまいります。
LibeSIMについて
LibeSIMは、eSIMに関わるすべてをフルスタックで提供するeSIM Tech Partnerです。eSIMプロファイルの発行(SM-DP+)、SGP.32準拠のeIM(IoTリモート管理)、SGP.22/SGP.32対応のeUICC、自社MVNO回線とSIMアプレットのワンパッケージ提供、R&D・技術支援を通じて、PoCから商用展開まで一貫した技術支援を行います。
