Med-Well

2026/04/20 01:00

「電子カルテ情報共有サービス」って何だろう? — 医療DX令和ビジョン2030の話から【電子カルテ情報共有サービスとMed-Well 第1回目】

「電子カルテ情報共有サービス」って何だろう? — 医療DX令和ビジョン2030の話から【電子カルテ情報共有サービスとMed-Well 第1回目】

■ はじめに

こんにちは!総合病院向けのLINE窓口システム「Med-Well(メドウェル)」を提供するコモン・クリエーションです。

最近、「医療DX令和ビジョン2030」や「電子カルテ情報共有サービス」といった言葉を耳にする機会が増えてきました。ただ、言葉は知っていても、実際に何が変わるのかまではイメージしづらい方も多いのではないかと思います。

本シリーズでは、これらのテーマを医療DXにおけるクラウドサービスベンダーの視点から整理していきます。本記事は「電子カルテ情報共有サービスとMed-Well」の第1回目です。

シリーズ「電子カルテ情報共有サービスとMed-Well」

  • 「電子カルテ情報共有サービス」って何だろう? ◀ 今見ている記事

  • 電子カルテ情報共有サービスには、どうやって繋ぐ? — 3つの接続方式を調べてみた

  • 電子カルテ情報共有サービスのIF定義書を読んでみる — 診療情報提供書はどんな形?

  • FHIRで紹介状を書くと、こうなる — 診療情報提供書を分解してみた

  • 電子カルテ情報共有サービスに繋ぐまでの道のり — ベンダー登録と接続テストの話


■ 医療DX令和ビジョン2030

「医療DX令和ビジョン2030」は、2030年までのデジタル技術活用による医療改革のロードマップです。全国医療情報プラットフォームの創設、電子カルテの標準化、診療報酬改定DXの3本柱で、患者の利便性向上や医療従事者の業務効率化を目指す国家主導のプロジェクトです目指しているのは、医療情報をデジタルでつなぐことです。

医療業界のDX化を進めるための様々な施策が想定されますが、ここには大きく3つの方向性があります。

  1. 電子カルテの標準化
    全国の医療機関で電子カルテの標準化を進め、医療データの共有を促進します。これにより、患者の情報がどの医療機関でも活用でき、より質の高い治療が可能になります。

  2. 診療報酬改定DX
    診療報酬のデジタル化を進めることで、医療費の適正化と透明性の向上を目指します。

  3. 全国医療情報プラットフォームの創設
    医療データを一元的に管理・分析するプラットフォームを構築し、データを活用した病気の予防や早期発見に役立てます​。

第1回「医療DX令和ビジョン2030」厚生労働省推進チーム資料(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28128.html)

医療DXを推進するためには、電子カルテの運用にかかる費用を減らして導入済医療期間を増やし、更にベンダーごとの仕様をまとめて行くことで、異なる病院の医療情報を適宜やり取りできるような体制づくりを目指しているもの想定されます


■ 電子カルテ情報共有サービスとは

この中核となるのが「電子カルテ情報共有サービス」です。

これは、医療機関同士で患者情報をやり取りするための基盤です。ひとまず、「3文書6情報」と呼ばれる情報をやりとりする目的で運用されます。

診療情報提供書や退院時サマリーなどの文書に加え、傷病名やアレルギー、検査、処方といった基本情報が含まれます 。

仕組みとしては、オンライン資格確認ネットワークを通じて各医療機関のシステムと接続され、患者の同意のもとで他院に情報を送ったり参照したりできるもので、これまで紙やFAXで行っていた情報連携が、データで直接やり取りされるようになるイメージです。

医療DX令和ビジョン2030」の現在地――「全国医療情報プラットフォーム・電子カルテ情報の標準化・診療報酬改定DX」の3本柱とは? | コトセラ|医療 機関向けサービスの比較・検索サイト

「医療DXの更なる推進について」(厚生労働省政務局、令和6年8月30日(https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001298804.pdf


■ 今後のロードマップ

このサービスは現在、運用に向けた整備が進んでいる段階です。

2025年頃からモデル事業が始まり、2026年3月に仕様2.0、その後、令和8年度冬頃に仕様3.0が公開される予定です 。

仕様3.0を一つの区切りとして、本格的な普及が進むと見られています。

ただし現時点では、まだ完成した仕組みではありません。仕様は更新中であり、ベンダー・医療機関ともに準備段階にあります。

第27回 健康・医療・介護情報利活用検討会 2025年12月24日 電子カルテ情報共有サービスに関する検討事項について より

■ Med-Wellとしての関わり

Med-Wellは、診療予約や患者コミュニケーション、地域医療連携の入り口を担うサービスです。

現場では、電子カルテ連携にはコストや技術的なハードルがあり、すべてがスムーズにつながっているわけではありません。待合や窓口業務のように、電子カルテの外で運用されている領域も多く存在します 。

こうした状況の中で、今後は「どうつながるか」が前提になっていきます。Med-Wellとしても、この流れを重要なテーマとして捉えています。

次回以降は、システム構成やIF、FHIRなど、もう一歩踏み込んだ内容を整理していきます。


■ 結び

今回は、電子カルテ情報共有サービスの全体像を整理しました。

医療DXの中核として、今後の医療ITに大きく影響していく領域です。まだ立ち上がりの段階ですが、確実に進んでいる変化でもあります。

Med-Wellは、LINEを活用した予約や呼び出し、患者コミュニケーションの仕組みを提供しています。電子カルテに依存しない形で現場の課題を解決しつつ、今後の連携にも対応していきます。

ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

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