eSIMアーキテクチャとは?M2M・コンシューマ・IoTモデル(SGP.02/22/32)を解説

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こんにちは、コモン・クリエーションでIoT・SIMエンジニアリングサービスでプロジェクトマネジメントを担当している比嘉です。
この記事では、eSIMプロファイルを用いて通信キャリアを切り替える手法であるリモートSIMプロビジョニング(RSP)のアーキテクチャについてご紹介します。
リモートSIMプロビジョニング(RSP)
RSPとは、SIMに直接触らずに、SIMに保存している通信プロファイルを書き換える機能のことです。この機能が備わったICカードをeUICCと呼び、MFF2/マルチカット(nanoSIM等)などの形状に依らず存在します。
RSPには、GSMA(Global System for Mobile Communications Association)で標準化が進められている3つのアーキテクチャが存在します。
それぞれの詳しい解説については、下記の記事をご参照ください。
コンシューマモデル(SGP.21/22)
M2Mモデル(SGP.01/02)
M2M(Machine-to-Machine)モデルの特徴は、通信事業者(MNOやMVNO)が通信プロファイルの変更を実施するところにあります。また、RSPを行うトリガが、通信事業者側からSMSで通知するプッシュ型のため、初回起動時の環境で通信可能な通信プロファイルを準備している必要があります。
GSMA Official Document SGP.01 - Embedded SIM Remote Provisioning Architecture Version 4.3 page 30 より引用
メリット
IoT機器側に複雑な機能が不要である
デメリット
通信事業者が大規模なシステムを構築・運用する必要があり、コストが高い
一部のコネクティッドカーやスマートメーターで利用されていますが、広くIoT機器に普及するには至っていません。
コンシューマモデル(SGP.21/22)
コンシューマモデルの特徴は、M2Mモデルと異なり、ユーザーが自分自身で使いたい通信プロファイルを決めるところにあります。また、RSPのトリガはユーザー操作によるプル型であり、ユーザー操作を受け付けるLPA(Local Profile Assistant)が機器上に必要となります。
GSMA Official Document SGP.21 - RSP Architecture version 3.0 page 20 より引用
メリット
ユーザーが自由に通信プロファイルを選択できる
通信事業者を超えた通信プロファイルの切り替えが行える
M2Mに比べて通信事業者のシステムが複雑でない
デメリット
機器側にLPAなどのアプリケーションが必要となる
RSPを行う際にユーザーの操作が必要となる
現在では多くのスマートフォンなどに搭載され、広く普及しつつあります。 しかし、IoT機器については、IoT機器に直接アクセスしてeSIMプロファイルを書き換える必要があり、広くは普及していません。
IoTモデル(SGP.31/32)
IoTモデルの特徴は、コンシューマモデルをベースに、遠隔操作でのRSPを実現した点にあります。IoT機器でコンシューマモデルを利用する際に問題となった遠隔性については、コンシューマモデルのLPAを、ユーザーインターフェースを提供するサーバー側のeIM(eSIM IoT remote Manager)と、実際にプロファイルのダウンロードなどを行うIPA(IoT Profile Assistant)に分離することで解決しています。
GSMA SGP.31 eSIM IoT Architecture and Requirements Version 1.2 page 12 より引用
メリット
コンシューマモデルのメリットをそのまま享受できる
コンシューマモデルの通信事業者のシステムをそのまま利用できる
デメリット
初回起動時に使用する通信プロファイルの準備がいる
eIM及びIPAの実装が必要となる
IPAの実装はeUICCへのアクセスが必要となりIoT機器のベンダーにとっては、ハードルが高い作業になります。そのため、対策として、IPAをeSIM上に実装するIPAeを利用することも可能です。
GSMA SGP.31 eSIM IoT Architecture and Requirements Version 1.2 page 13 より引用
まとめ
GSMAでは、「M2Mモデル」「コンシューマモデル」「IoTモデル」の3つのRSPを行うアーキテクチャが標準として規定されています。
それぞれのアーキテクチャの特徴は以下の通りです。
「M2Mモデル」は、デメリットが多く、広くは普及していない。
「コンシューマモデル」は、スマートフォン向けのRSPとして、広く普及しつつある。
「IoTモデル」は、コンシューマモデルにIoT向けの機能追加を行うことで、IoT向けのRSPとして今後の普及が期待されている。
おわりに
弊社では「LibeSIM」として、SM-DP+やMVNO回線、eIM(eSIM IoT Remote Manager)、eUICC、IPA/LPAのご提供を行っております。 ご興味がございましたら、デモやPoC等行っておりますので、ぜひお問い合わせください。
比嘉 叶
コモン・クリエーション株式会社
シニアマネージャー
eSIM Tech Partner「LibeSIM」のサービス開発と、SIMアプレット・SGP.32関連の受託開発のプロジェクトマネジメントを担当。ソフトウェア開発会社で約10年間、システムの開発とプロジェクトマネジメントに従事し、要件定義から開発・インフラ構築・顧客折衝までを一貫して手がける。



